ある独占インタビュー

未だに読売新聞グループのトップに君臨している「ナベツネ」こと渡辺恒雄氏(94)の独占インタビューを拝聴しました。

長年にわたり政財界に権力を振るってきた人物であり、個人的には好印象を抱いていませんでしたが、いつも言動が気になる人物でもありました。

その渡辺氏が吉田茂元首相と同様に反戦主義者で、かの戦争責任を激しく糾弾している姿が新鮮でとても印象的に見えました。

平和主義の日本が今日までどのように歩んできたのかが、大正生まれの「生き字引」とも言える渡辺氏の語りは貴重で、日本政治の歴史的な流れが再確認できたように思えます。

ご高齢ながら今も現役で仕事を続けられている渡辺氏の姿勢に、一般視聴者である私まで少なからず覚醒を受けました。

政治と一定の距離を置きながらも密着し、メディアのあるべき姿を追求し続けてこられた唯一無二の方ではないかと思います。