在りし日

私の机に今でも1枚の「丹沢・大山フリーパス2014.9.27-28」券が挟んであります。ご承知の通り、27日は今でも忘れられない木曽の御嶽山が噴火して大惨事になった日です。当時は社員と毎年のように恒例の大山登山を実施していました。

今から6年前の2014年9月27日のお話をします。参加した社員のメンバーと小田急線の伊勢原駅で午前8時頃に集合して、バスで大山の登山口の大山ケーブル駅で下車して、道の両側に土産や食事処など並んだ参道を登り、大山ケーブル駅に到着しました。

そこから皆でケーブルカーに乗って阿夫利神社駅で下車し、休憩の傍ら神社に参拝して無事に登山を終えることを祈願し、愈々大山の頂上を目指して登り始めました。急勾配の山道ですが、正午ごろには無事全員が登頂しました。

頂上はあまり広さがないために大変混雑していますので、昼食後一服して下山することにしました。下山の途中には温泉場もあるようでしたが、下山しだすと登りの疲れもあり、寄り道はあまりしないものです。

15時前後ごろにやっと麓のバス停近くの土産店に来たところ、お店の中からTVニュースで御嶽山が噴火して大変なことだという事を初めて知ったのです。私達と同じように山登りをしていた人たちが大噴火の犠牲になったわけです。

机の上のチケットを見るたびに、大惨事の忘れられない当時の記憶が蘇ってきます。あれから6年も過ぎてチケットに印字された文字も薄らいでいます。本日は在りし日(2014.9.27)の出来事を取り上げてみました。生きていることは奇跡でもあるので、命を大切にしたいものです。