民主主義

民主主義か非民主主義かと、政治思想として国家を比較するのは非常に難しいと思います。 共産主義ならば党の政治思想に政治は委ねられますが、議会制民主主義の場合は国民の代表である政治家が直接選挙によって選ばれ、国民に代わって政治を司ります。

日本の場合は英国と同じ議会制民主主義国家ですが、大統領制の国は少し違いがあります。自国第一主義でも国内政治が国民の選挙によって選ばれた政治家であれば民主主義政治とも言えます。勘違いしやすいのはポピュリズムを民主主義と混同しないことだと思います。

ポピュリズムの台頭で無政府状態に陥って、国家統制の取れなかった国も多々ありました。民主化はとても重要ですが、何でも自由というわけには行かず、法規制に則った行動が必要となります。

会社に置き換えてみますと、何でも自由だと会社の経営は成り立たないので、労働法を遵守した就業規則や会社の規程というものがあるのです。国家にも憲法があり、その下に各種法律があります。

民主主義とは、国民の選挙で選ばれた政治家が国民の代表として政治を行うことをいうのだと私は思います。権力者の自由自在に政治が行われるのを非民主主義というのではないでしょうか。

国によって事情は違いますので、端的に国家間を比較するのは難しいと考えます。