負けず嫌い

私自身、小学校の時代から「負けず嫌いの性格」は高齢となっても未だに変わらないようです。家内とのちょっとした些細な言い合いの中でも、私は自分の非を認めないようなところがあるようです。元々から「負けず嫌いの性格だから」と私は言い訳をしたりするのですが、本当に治らない性分のように思われます。

高校を卒業して故郷に残るように家族からは説得されたのですが、私は大学進学のために反対を押し切って上京しました。上京したその日から新聞販売所に住み込んだので食・住には困りませんでした。大学進学に対しては新聞社から奨学金として入学金と授業料を貸与する制度があり大変助かりました。もし新聞社の奨学金制度がなければ大学進学は全く不可能でした。

当時もサラリーマンの家庭環境で経済的に恵まれた学生が大多数だったと思いますが、ハングリー精神のある地方から来た若者も少なくなかった時代でもありました。今でも消えない負けず嫌いの性格は、裏を返せば「人に負けたくない」というハングリー精神の塊が未だに消えないようなものではないかと思うのです。

逆に家内は比較的裕福な家庭で育ったものですから、私と対照的で、私から見ると極めてユニークな性格の存在に見えます。長年連れ添う夫婦でも、生まれ育った環境の違いで生活感は何歳になっても抜けず変わらないので不思議と言えば不思議なものです。

なぜ本日はこの話題を取り上げたかと申しますと、コロナ禍によるアルバイトの収入減で学業の継続が難しい学生が増えているので、大学側も将来の返済を認めて、奨学金として学費を支給しようという考えがあるという記事を拝見し、日本も随分いい時代になったと感じた次第です。