隣国関係

 隣国中国には10数年くらい前から4度訪れていますが、都市部の急激な発展には毎度のように驚いています。低成長の我が国と違って中国の長期的な経済成長は、中国国民の生き馬の目を抜くほどのハングリー精神旺盛な行動に比例しているように思われます。

今の中国には失礼な話ですが、今から50年前の高校時代に戦争経験した先生が授業中に、「中国人にパンツ1枚はかせるだけで大変な商売になる」と話していたことを今でも時々思い出します。先生は格段のビジネスセンスを当時からお持ちだったようです。

その後、日本の1960年代の高度成長時代に代わって、中国は70年の日米との国交正常化を機に急速な経済成長を遂げました。日本の約3倍のGDPを持つ中国の発展はこれからもずっと続くと思われますし、米国を経済力で凌いて世界一の経済大国に浮上するのもそう遠くはないと考えます。

政治形態は我が国と違いますので、内政干渉はほどほどにして、お互いに相手国を尊重し合うような関係づくりを目指して行くべきだと考えます。懸念すべきは今後の中国外交の出方ですが、お互いの信頼関係の構築以外に道はないと思います。