行政のアナログ化

昨日、何年振りか職業安定所へ提出の書類に押印して吃驚したことがあります。半世紀くらい前の書式が今でも存在して提出書類として使われていたからです。私自身、2,30年前からノーカーボンの手書き書類は何とか効率化されないのかと感じていました。IT先進国ではあり得ないのが日本における行政向け提出書類のアナログ化の現状だと思います。

行政への提出書類は、行政側が企業の事務の効率化の為に改変させなければ企業の事務作業の負担は減りません。日本の失われた30年は、過去の首相が世界一のIT先進国を目指すと宣言しながら行政は何も行動せず、気が付いたら行政のデジタル化において既に後進国となってしまったわけです。

デジタル化も難しい行政の各種手続きを一挙にDXなどとても短期間でできることではないと思います。しかし待ったなしに進めざるを得ないのが日本の現状なので、誕生したばかりのデジタル庁にはもっと産業界の声を吸い上げて期限付きで行政手続きの簡素化を進めてほしいと思います。