市場づくり

最近、新規IPO企業が増えていると聞いて大変頼もしく感じるのですが、新規上場としての話題ばかりが先行して、当初の株価は公募価格を一瞬は大幅に上回りますが、その後は徐々に株価が下降していく銘柄の企業が多いように感じます。

株価が下降する理由の一つには、限られた投資資金によって新規上場株が売られたり買われたりして資金が流動化し、安定的に追加投資が望めないからだと思います。つまり業績を判断しないで投資されるので株価が安定するまでに期間を要するのでしょう。

やはり日本企業は国内市場ばかりを当てにしないで、海外の需要を取り込んで稼ぐ手立てを考えなければなりません。そうしなければ海外の投資家が日本株を買う方向に向かわないと思います。環境・医療・エネルギー・モビリティ・宇宙など、これから成長する分野は多々あります。

産・官・学が未来に向けての成長戦略を真剣になって一緒に考えるべきです。世界の資金が集まる元気な日本市場づくりを協同して目指すべきだと思います。折角、新規上場企業が増えて市場が活性化しつつあるのに、国内投資家が世界市場へ向けて育てようとしないのは残念な気がします。