巨大彫刻

昨日は藤沢市にアトリエを構える彫刻家の親松英治さんが40年間かけて完成された高さ10メートルに及ぶ巨大な木彫りの聖母マリア像を拝見してきました。実は先日の新聞の地方欄でこの作品展示会の記事を見て、早速忘れないようにメモを取って出かけてきました。展示会は5月14-15日限りという日程だったのでこのチャンスを見過ごすわけには行かないと思ったのです。

6月末には約1億円輸送費をかけて遠く長崎県南島原市原城址に建立されることになっています。この巨大なマリア像の制作を決意されたのは1981年に当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が初来日され、長崎を訪れた時のようです。かつて島原の乱では天草四郎時貞をはじめ3万人のキリシタン信教者が幕府側と対峙して命を落としたのですが、城跡は発掘現場だけで歴史建造物は何も残っていないのです。

そこに内閣総理大臣賞も受賞された彫刻家の親松さんが制作された聖母マリア像が記念碑として建立されることは素晴らしいことだと思います。私も原城址は訪ねたことがありますが、草が生い茂っているだけで歴史の痕跡も印象が薄いため訪問する人も少ない所です。たまたま妻の実家に近い場所なので建造物が完成したら訪問するのが楽しみです。お会いした記念に親松さんと写真も撮りました。