エフェクチュエーション(Effectuatoin)

本日は学習しましたエフェクチュエーションについて考えてみました。エフェクチュエーション(Effectuation)とは、インド人経営学者サラス・サラスバシー氏が、著書『エフェクチュエーション:市場創造の実効理論』のなかで提唱した理論で、優れた起業家に共通する意思決定プロセスや思考(考え方)を発見・体系化した市場創造の実行理論である、と説明されています。

それに対してコーゼーション(Causation)という理論がありまして、将来の見通しがある程度予測できれば、企業は中・長期計画を立てて初年度から成長を予測して何をやるべきかを考えます。しかしVUCAの時代と言われている21世紀を乗り越えていくにはエフェクチュエーションの考えが必要です。

日本の大企業が過去の成功の延長線上で事業を考えるのと全く異なります。デジタル化の急速な進展で企業を取り巻く環境は劇的に変動する可能性があります。コーゼーションを否定するわけではありませんが、新しい市場を創造してビジネスに結び付けていかなければ生き残れないとともに海外勢に乗り遅れてしまう懸念があります。

長年、中小企業を経営していますと、環境の変化に自らが創造性を以って臨まなければ生き残れないことが分かります。弊社も現在と過去の業容では時代の変化を見据えて果敢に変えてきました。まさに意思決定のプロセスや思考を発見して新しいビジネスの切り口を実行に移してきました。早くからVUCAの時代を認識していれば日本の産業もだいぶ変われたのではと考えます。