人生話

これまで経営の第一線に立ってきたお蔭で現在でも様々な方との出会いが続いていますが、大変有難いことです。今、静かに自分の人生を振り返ってみると幸せなことが多かったように感じます。人によっては生まれてこなければよかったと自分の人生を否定的に考える人もいるようですが、苦しかったことや辛かったことなど人生で数えきれないくらい経験していても、結果的に今が良ければいいわけです。

本日、社員の一人から奥様が初出産したとの嬉しい知らせが届きました。結婚した当時も幸せですが、子どもが誕生した時も幸せです。幸せも数えきれないくらいその都度到来しているのです。 人生での出会いを大切にして、時々知人と連絡を取り合うだけでも生きている価値があります。今、私は自分の人生を辿りながら思い出していますが、色んな過去の出来事を思い出すと懐かしいことばかりです。

想像していることは誰にも見えませんから、思い出を安心して楽しむことができます。人と会うことは過去の共通の思い出が残っているので楽しめるのです。自分の人生はたかが知れているので、人の人生にも興味の輪を広げるために、私は何年も毎日NHKラジオ深夜便で「明日へのことば」を聴いています。ラジオを通して自分が知らない人生話を聴くのが大好きだからです。

魅力的な国造り

昨日は在宅勤務の傍ら、天気もいいし私の誕生日というので、神社の参拝を兼ねて半日かけて妻と鎌倉へ私用外出してきました。平日で午前中も早かったので、境内はそれほど混雑していなくて用事は手早く終わりました。昼食は行きつけのお店に入ったのですが、平日だからなのか周囲は外国人旅行者ばかりでした。車内も多くの外国人が目につきましたが、全国津々浦々の観光地においても外国人旅行者が近年になく多いようです。

日本は海外に比べると、治安も良く、犯罪も少ない国なので日本への旅行は世界的に見ても人気があるようです。円安の影響で海外に比べて物価が安い点は日本へ来る旅行者に歓迎されているのでしょう。でも日本経済としては原材料の輸入価格は高いので喜んでばかりいられないのが現実です。GDPを拡大しつつ、貿易収支を改善していくには国内経済の付加価値を上げなければ円安は止まらないので貧乏国家へ向かうことになるわけです。

外貨を稼いでいる大企業は為替差益が大きいので、儲けを更に海外に再投資することは可能ですが、稼いだ外貨を自由に日本へ持ち帰ることは容易ではないのです。インバウンドで外国人がお金を消費してくれることは大変ありがたいことです。円安だからもっと魅力的な日本の観光地を増やすことで経済も成長するという考えです。人口減で成長にも限界があるため日本政府は将来に向けて独自の魅力的な国造りを実現してほしいものです。

作文

毎日のように文章を書いていますが、感性が乏しいので上手い表現ができない自分の限界を感じています。俳句の句会にも誘われますが、私には全く自信がありません。ブログを書くのは習慣付ければ誰にでも容易に出来ます。創作力を試してみませんか。

この度、プロの編集者に文章の指摘を受ける機会がありましたが、読者に読み応えのある文章を書くことの難しさを教えられました。プロの作家になるには創作力と努力の積み重ねが必要ですが、優秀な編集者の存在も大きいと思います。

最近、手紙が流行っているそうです。手書きでもらった手紙は有難いし、大切に保管したいものです。パソコンやスマホに頼らず、時には手書きで文章を書くことも大切なのですが私自身も手書きをサボり気味です。日記だけは手書きで書き続けたいと思います。

「まさか」という坂

森羅万象すべてに「まさか」という坂があると考えております。弊社も昨年からNTTデータグループの仲間入りを果たしましたが、お客様にとっても社員にとっても会社にとっても青天の霹靂のような良い出来事でした。この出来事も「まさか」という坂であったということです。会社には「まさか」という出来事は度々発生します。良い事であれば問題ないのですが、長年にわたり会社を経営していれば良くないこと(過ちや失敗)も時々発生したりします。

良くないことは繰り返さないように再発防止をするしかありませんが、自分の人生ではなるべく良い事を増やしたいものです。そのためには日頃の行いが大切な気がいたします。日頃から感謝の心で過ごしていると幸運を引き寄せることもあります。欲を出さずに物事を一つ手放せば一つ縁が来ると言われています。神社でもお願いごとばかり言うのでなく、神様に感謝のお礼を言うようにしています。

流鏑馬でも弓で的を射る時に、あまりにも的を狙い過ぎると外れると言われています。欲しいものでも「棚から牡丹餅」で希望していないのに偶然に幸運に恵まれたりして手に入ることもあります。求めなくても幸運は向こうからやってきますので、日頃から良い行いをするようにしたいものです。ジェイエスピーも此処まで会社として成長するとは私自身が信じられないくらいなのです。これからも良い意味での「まさか」とう坂はあるものと考えます。

 

 

家事の話

世の中の働き方改革の動きで私自身も時々在宅勤務をしていますが、私自身は相変わらず、孟子の言葉「君子遠庖厨(ほうちゅう)」(君子は厨房に近づかない)のように料理を作るのが嫌なわけではなく作り慣れないだけです。ところが最近になって妻から料理を自分で作ることを覚えた方がいいと度々言われるようになりました。妻は料理が素早いし好きなので、私が台所に立つ機会も出番もほとんどなかったのです。

ところが先日、昼間のテレビで若い全盲のご夫婦のご亭主が料理を作っている様子を放送していました。全盲にも拘らず、炊飯の用意から味噌汁や料理を自分の指の感覚で量や熱を確かめながら食事の支度をする様子を見てとても感動したと同時に、能動的に食事の支度一つしない自分自身が情けなくなったのです。私は刺激を受けたらすぐに動くタイプですので、早速妻に教わりながら夕食の料理作りにチャレンジしました。

若い学生時代は外食は滅多にしないでスーパーで買い物していつも自炊していましたが、たまたま結婚した妻が料理が上手くて素早いので、我が家では料理は「妻の仕事」として何十年も当たり前に過ごしてきたのです。しかし現代は共稼ぎが普通ですから、食事の支度も子育ても夫婦で協力するのが当たり前の世の中です。私も家庭ではお風呂の用意、食事後の片づけから布団敷まで随分家事を手伝っているつもりです。そこで次は料理というわけです。

伝播する

 今から約45年前に前職で札幌に住んでいた頃、オレンジの看板を下げた普通の家具屋さんに妻と時々出かけていました。あれから45年過ぎた現在、その家具屋さんが全国的に知らない人がいない程に有名になったN社です。まさか札幌で普通の家具屋さんだった会社がここまで急成長するとは全くの驚きです。創業者のN氏はメディアでも大変有名な方ですが、当時は40歳前後の青年実業家で若さ溢れていた方だったのでしょうね。

私自身も結婚して間もない頃だったので、その家具屋さんにはよく出かけていました。今から10数年前に横浜のみなとみらい地区でN社を偶然見かけた時には、昔の家具屋さんのイメージが強かったため、店内の雑貨が並んだお店づくりの変容振りにびっくりいたしました。一度コラムを読んだのですが、米国の流通業界を視察されてサプライチェーンのヒントを得たと話されていたり、ご親族の関係でご苦労されたことも知りました。

それと、当時札幌市内を営業車で廻っている時に、市街地に安くて美味しいハンバーガーレストランがありました。いつ頃関東に進出したのかわかりませんが、車で出かける方はご存じだと思いますが、現在でも横浜市内でよく見かけるB・Dハンバーガーレストランです。かつて札幌で流行したファッションは首都圏でも売れると聞いたことがあります。それと同じことが伝播したのでしょうか。

次世代リーダーの育成

日本はこれからどのようにあるべきなのかと日々考えています。政治も経済も世界の中で成長が厳しかったのはイノベーションが無かったからだと言われます。何故だろうかと考えますと、政治も経済も昭和型の体質(JTC)を長年にわたり引きずってきたからではないでしょうか。政治家は定年がないばかりに長老が議会を支配して政治を行ってきたのが現実ですし、企業経営者も年功序列・終身雇用を当たり前として高度成長の昭和時代を引きずってきたように思われます。

日本社会は失業してしまうと国のセフティネットが不十分で再就職が難しいのが現実です。本来は成長産業に人材を移動させるなど、国が雇用政策を戦略に基づいてもっと雇用において柔軟性が機能すればよいのですが、人材が硬直している産業もあるようです。新しい産業を生み出すためにも次世代のリーダーを育む人的環境をつくらなければなりません。そのためにも次世代リーダーの育成を本気で取り組む政治家の姿勢が問われているような気がいたします。

弊社も遅ればせながら世代交代が実現しつつあります。会社が変わるには次世代のリーダーが力を発揮しなければなりません。役割を終えた者は舞台を去るくらいの覚悟が政治の世界でも産業界の世界でも無ければ、現状を打破して新しい時代を切り拓く組織をつくることは不可能です。平和ボケしないようにもっと日本人が危機意識を持てば日本復活のチャンスは到来すると考えます。分母を維持して分子を増やす付加価値ある日本を目指しましょう!