人事

毎年の事ですが、中小企業の経営者の立場から大企業のトップ人事を拝見していると、何故この人事が行われたのかと理由を考えたくなります。

大企業の経営トップも人間なので特徴的に一長一短があるのでしょうが、皆さん社長に就任したらご自分の色を任期中に出したいのだろうと想像します。

経営トップが変わると必ず大企業も様々な動きを見せるので、多くの社員の方はトップ人事が変わるたびに内心動揺するのでしょう。

当初は新鮮さがあり周囲は変化を好むのですが、数年経つと本性に皆が気づくことになります。大企業でもたった一人しか選ばれないトップ人事の成否は、ある程度時間が経たなければ結果に対する評価はできません。

国のリーダーも選ぶのは党員ですから、国政にとって相応しい人材なのかは支持率という物差しで国民は判断するしかありません。

企業の世界でも政治の世界でも権力を持つトップの主導権争いは絶えませんが、大切なことは人間としての哲学と崇高な理念ではないかと考える次第です。

権力者が必ずしも能力が優れているとは限らないのは当然ですが、ですから選ばれた人は常に謙虚さを失わない、自分を偽らない心を持つことが大切だと思うのです。