日銀金融政策決定会合

日銀は本日開いた金融政策決定会合で予想通り、金融政策の現状維持を決定しました。国債の買い入れ方針も3月の会合までは現状維持するとのことで市場関係者の動揺も落ち着いた模様です。円安も急落し、1ドル156円と34年ぶりの水準に進んでいます。10年以上前に120円台で推移していた外国為替がどうして円安にぶれてしまったのか理解できませんが、米国景気と連動した異常なインフレと金利高が円安ドル高を齎したものと思われます。

一方の日本は10年以上前から相変わらず低金利が続き、デフレ経済が浸透して賃金も上がらない状況が続きました。近年の貿易収支も赤字続きで円安による輸入物資の高騰が原因だと思われます。しかし、日銀は企業の景気の状況を見るとGDPの下方修正もあり、財務省と歩調を合わせて現状の円安を認めざるを得ないようです。3月の決定会合では追加利上げに踏み切ることも国債の買い入れ量を絞る政策が日本経済の先行きの為にも必要ではないかと考えます。

米国景気と株価に左右されがちの日本経済ですが、11月以降にもしトラが登場すれば円高ドル安への修正もありうると思われます。今後の為替相場は徐々に円高ドル安に移行していくのではないでしょうか。米国の雇用統計も安定していればインフレも落ち着くでしょう。利上げの時期が来れば日本との金利差も僅かながら縮小し、円買いドル売りも見られるでしょう。異常な円安は日本経済にとって長期的にプラスにはならないので、いずれ金利高・円高を我々日本人は受け入れなければならないと考えます。