データ管理

我々はパーソナルデータを提供させられて一方的な集中管理により支配されているのが現状です。もし個々人が自分のデータを分散的に自己管理できれば、データを利用側する側と対等な関係になり、AIの支援で一方的に支配されることから脱皮できるだろうというネット社会の課題に対する成果発表を視聴しました。

現在のパーソナルデータの管理はどこでどのように使われているかが取得側から十分に説明されていないので、個人データが無断に使用されても歯止めが利かないのが現状です。政治体制が独裁国家の場合、個人データの管理は国家が自由に収集し、自由に活用しているのでしょうが、民主国家の場合は個人データの所有権は国民にあります。

個人のアイデンティティを表明する仕組みも日本は海外に比べて遅れているようです。まだまだ政府機関においてのデジタル化が始まったばかりで、ペーパレスでデータのやり取りが完結するのは歳月を要すると思われます。パーソナルデータもアイデンティティも個人の機微な情報なので取り扱いが重要ですが、個人がデータ管理する手立てが未整備なのも現実です。