判断力を養う

過ぎ去った今は言えることですが、大学を卒業して就職してから又4年制の大学の通信課程に入学しました。私自身は結果的には卒業間近で断念したのですが、一緒に学んでいた仲間たちは皆無事に卒業して小学校教員になり、殆どが校長職を終えて現在は職託で小学校の支援業務に携わっているようです。当時は安月給の中から通信制大学の学費や日本育英会奨学金の返済など妻には家計で随分苦労を掛けました。

会社の仕事をしながら通信教育の在学生でもあり、その上、慣れない札幌という土地で長女も誕生した頃でしたので激務でも家庭はほったらかしに出来ず、当時は公私ともに忙しい日々の連続でした。やはり社会人になって初めの頃から様々なことを経験したからこそ、どこでも通用する実務が身に付いたように感じます。今考えると想像を超える仕事量でしたが、コンピュータもなく仕分け作業から計算まで深夜まで続いた現場作業でした。

その後の人生も自己判断で行き当たりばったりで行動をしてきたようなので、家族には様々な苦労をかけたことは事実です。私自身も人を安易に信用するタイプの性格で、騙されやすいと周囲から言われます。でも人を騙すより騙される側になった方が良いと考えます。自分が物事の善悪を判断できずに騙された場合は騙された自分自身にも責任があります。人を変えることはできないので人間的に成長して自分自身が変わるしかないのです。自らの判断力を養うことです。