退任

永年、業界の健保組合の理事を仰せつかって参りましたが、今年7月をめどに無事に役員を退任することとなりました。6期18年間、健保の役員として様々な業務を経験してきましたが、健康保険制度に直接関わることができて大変勉強になりました。

随分前の話ですが、少子高齢化時代を迎え、国の健康保険財政が危機的な状況に陥り、国が民間の健保組合に高齢者医療費を負担するように健康保険制度が変わったことです。備蓄していた剰余金が瞬く間に底をつくような事態に陥り、健保財政を維持するために改革を断行したのです。

特に保険料を値上げする前に、担当していた業務の支出を徹底的に洗い直し大幅な経費削減が必要となりました。役員内には保守的な反対意見もありましたが、我々の役員は改革を旗印に保養所を含め健保財政の立て直しの急先鋒となったのです。現在は保険料収入も安定し、財政も回復しました。

財政が一番厳しい時に健保の役員を続けてきたことが、結果的に公私ともに学びの機会を与えられて本当に良かったと感じています。これまでご協力ありがとうございました。