言論の自由

風が吹けば桶屋が儲かる」これはビジネスを考える上で大切なヒントを教えてくれています。つまり商売は筋道を立てて考え実行しなければならないという事です。しかし現実は目先の物に捉われて、対処療法的に右往左往として行動を取り、歩むべき道を踏み誤ったりすることが多いのです。私はよく「ローマは一日にして成らず」という格言を大切にしていますが、会社経営も同じように、真っ当な会社になるまでには相当の時間がかかると考えています。

今朝のニュースでジャーナリストの立花隆さんの訃報が届きました。もし立花隆さんが文芸春秋で「田中角栄研究」を執筆されてなかったら、昭和の日本の政治も大きく変わり、中選挙区制も維持されていたかもしれません。政治家の汚職を防止するためと政権交代をし易くするために現在の小選挙区制が執行されたのですが、現実は思ったようにうまく行きませんでした。報道の自由が戦後政治の大きな変革ももたらしました。

最近、私は元柔道金メダリストでJOC理事の山口香(筑波大教授)に注目しています。昨年も東京オリパラの延期を理事という肩書で堂々と世論に訴えた方ですが、会議でも意見を主張する姿勢を買っています。この25日で10年のJOC理事の任期が切れるとのことですが、これから各界でもっと活躍できる方なので、陰ながら応援したいと思っています。彼女の論理的思考も「風が吹けば桶屋が儲かる」という道筋が理屈に合っているような気がします。