市場金利の動静

日銀が金融緩和を継続した結果、内外との金利格差が開き、為替が円安になり輸入物価にの高騰に跳ね返る事態となりましたが、年末にきて日銀が金利を上げるのではないかという機運が出ています。銀行業界にとっては利幅が得られるので歓迎でしょうが、住宅金利等が上がることになれば借り手も新規購入者にも影響が出てきます。当然、企業の金利負担も増えるので収益にも影響します。

個人的な意見ですが、あまりにも長期に金融緩和を続け過ぎ、大量の低金利の貸し出しを続けてきた印象があります。借り過ぎると景気が良くない限り返済がきつくなります。国がコロナ禍で貸し付けた多額の返済は回収も容易ではありません。無担保無保証の貸し付けは不良債権化する可能性があります。

財政支出で景気を底上げすることができれば企業収益が上がり借入金の返済も可能となりますが、企業収益が上がらない限り返済の厳しさは継続します。2023年はコロナ禍も収まることを前提に企業収益を上げるように成長戦略を描かなければなりません。デジタル化が齎す企業間格差はさらに開くものと考えます。