ストライキ

今の若い方たちはご存じないと思いますが、1970年代の頃には旧国鉄(現在のJR)のストライキが頻繁に実施されて終日ダイヤの乱れなど普通でした。ストライキが実施されると利用者はうんざりして「またか」という気持ちで、動かない電車に諦めていたように記憶しています。当時は国有鉄道でしたので、民営化には組合側において大変な抵抗がありました。

いつも移動の犠牲になるのは利用者側でしたが、民営化後にはストライキも無くなり、JRという民間企業として再出発して乗客へのサービスも格段に向上しました。公務員のストライキは本来認められないものですが、組合側の力が強かったものと思われます。当時は三公社五現業として国営企業が多く存在していましたが、殆どが民営化されて現在に至ります。

ニュースでそごう・西武の組合が明日ストライキを予定しているようですが、事の発端は経営側と組合側の交渉の決裂がもたらしたものですが、およそ60年ぶりの出来事になりそうです。消費者には直接的な被害はないようですが、小売業としての消費者目線はどこへやら吹っ飛んでしまっているようにも感じられます。やはり商売はお客様を常に第一に考えなければなりません。