したたか(強か)さ

 トランプ政権に対して対抗できる国のリーダーはしたたかさが必要と考えます。トランプは元々商売人だからです。日本の安倍元首相もイタリアの現首相メローニもしたたかにタイミングを狙ってトランプ次期大統領の就任前に急接近しています。つまり国のリーダーは相手国のリーダーの性格まで把握して外交手段を考えて行動しなければ国益を守ることは難しいのです。したたかさは生きていく上で必要です。

民間レベルでもトップ営業が功を奏す場合が多いのは、相手次第で戦略を変えなければならないからです。外交センスがトップに必要なことは政治に限ったことではありません。国は経済が安定しないと予算を執行する政治も安定しません。政治が安定しないと経済も先が読めないので対策が打てないのです。素人の私にも今の状況はそのように映ります。したたかさはグローバル世界では欠かせません。

円安でインバウンドを期待することも否定しませんが、日本円が弱いからインバウンド需要があるのです。円売りが続くことは海外から見て日本経済への期待が薄い事でもあります。かつて円高で日本の製造業が生産拠点を海外に移して日本は産業の空洞化を招きました。本来は産業構造の変革のチャンスと捉えて、国を挙げて情報投資に舵を切っていれば今日のような姿にはならなかったでしょう。したたかに海外勢を見つめることが重要です。