健康に生きる

 「健康に生きる」という自分の意志は自分だけの思いあって、人それぞれ事情が異なりますので他人にはわかり得ぬ個々人の内情表現でもあります。世の中には、1日1食のみで毎日100錠の薬を飲んで200歳以上まで生きようと考えている人がいるようです。つまり、通常の人間よりを極端に細胞や内臓の機能の老化を遅らせて寿命を延ばそうということです。常人の倍以上の寿命まで生きることが可能となれば幸せなのかどうかわかりませんが、変わった試みにチャレンジする人がいるのだと記事を見て感じた次第です。

健康で美味しいものが食べられることは生きていることの喜びではないかと思います。昨日も私自身が選んで買ってきた数種類の魚の刺身を妻と二人で味わったのですが、ぶつ切りのマグロのぶっかけ丼みたいな食べ方は最高でした。数ある魚の種類の中から試しにヒラメとイサキの刺身を追加して自宅でさばいて食べましたが、淡白な味でどちらがヒラメでイサキなのか区別がつかないほどマグロの刺身の旨味が強力だったようです。健康だからこそ魚も美味しく食べられるのです。

毎日を健康で過ごすためには普段から健康管理に気をつけなければなりません。私自身も50歳半ばくらいまでは夜昼関係なく働いても体力的にも平気でしたが、いつまでも身体の無理は効かないと自ら考えて今日まで行動してきました。お蔭様で今日まで特に大病を患うこともなく健康な毎日を過ごしています。入院生活は何度か経験してきましたが、命に係わるような疾患ではありませんでした。これからも身体の老化をなるべく遅らせるよう、無理をしない程度に人生を楽しみたいと考えています。

 

人間の心

戦前の軍国主義政権時代の日本と敗戦後の民主主義政権時代では国家観として雲泥の差がありますが、戦争は終結しないと当事者間では是非が認識できないようです。世界では未だに戦争の種が付きませんが、戦争の継続は互いの平和を望む国民に敵対意識を増大させるだけなので、当事国のリーダーは国民のために勇気を持って戦争を終わらせるべきです。

中国が軍事力を増大させていますが、何故そこまで増強する必要があるのか不思議です。米国はそれ以上の軍事力を装備していますが、互いに競い合っているだけと我々には見えます。確かに他国からの侵略を防ぐために自国の防衛力は必要ですが、イデオロギーの対立ばかりで軍縮への国際的な話し合いを進めようという姿勢が欠けているように思われます。

幸いにも日本の政治は内向きで国内問題に引きずられて他国との衝突はありませんが、平和な国だからこそ日本は、もっと国際的に戦争の回避を呼び掛ける役割をすべきではないでしょうか。戦争は国家の破壊を生み、自国民を不幸にさせる一方であることを為政者は最優先に考えなければなりません。しかし、言うは易く行うは難しで人間の心は変わらないようです。

デジタル円

昨日のニュースで注目しましたのは、日銀の植田総裁をはじめ近い将来「デジタル円」の到来によるフィンテックに関心を持っているという事でした。コロナ後は中国には出掛けていませんが、キャッシュレスのフィンテックの浸透とともにデジタル元の時代が確実に早まっているように感じます。ビットコインの価格も上昇している現在から金融の先行きには目が離せないようです。

様々な電子決済が増えつつある日本も徐々にフィンテック時代を見据えた政策が検討されると思われます。しかし、日常の様々な手続きが未だに紙の使用から変わっていない現状には残念な思いがします。IT企業の弊社ではテレワークが浸透し、各種会議による紙の使用が激減しています。当然、会議はリモートが主ですが、肌身間隔での顔を合わせる意図も当然にあります。

今後、人手不足がすべての産業界で生じてきますが、経済を維持するには人型ロボットが開発されて人に代わる労働型のロボットが必要となります。当然、半導体をはじめAIの技術はさらに進化していきます。社会が大きく変わるとデジタル円も必然的に金融における流通手段となるわけです。まだ日本はOECD諸国の中でDXすら遅れていると思いますが、変わらざるを得ない時代は必ずやってきます。

感動の受賞

先日、「勇気ある国際的な女性賞」として米国務省は1日、日本の陸上自衛隊で性被害を受けたことを実名で訴えた元自衛官の五ノ井里奈さんに授与すると発表した。米国務省では2007年以来、世界の190人以上の女性に同賞を授与しているそうです。私も知りませんでしたが、日本人ではマタニティハラスメントの被害者支援に取り組む小酒部さやかさんが2015年に受賞したとのことです。日本の内閣でも米国務省を真似てほしいところです。

私も3月2日の早朝のニュースで受賞の話を聴いてとても感動したのですが、日本の朝刊紙に掲載されたのは3月4日で早速記事を切り取りブログに投稿したいと考えたのです。もっと日本政府もこのニュースについてアピールしてほしかったのですが、連日の国会は政治資金の追求に関する話題ばかりで、性差別に対して勇気をもって世の中に訴えた日本人女性を称えようとする光景は日本には残念ながら見られないようです。

在職中に受けた性被害を、自分の仕事を投げ打ってまで実名で世の中に訴えることは日本社会では容易なことではありません。その意味で、五ノ井さんの勇気のある行動には大変感心しますし、賞を与える米国務省も素晴らしいと考えます。漸く日本社会でもハラスメントに対しての訴えが国民に理解を得られるようになりました。遅くなっても良いと思いますが、日本政府も五ノ井さんに対して是非何らかの賞を授与してほしいものです。

 

 

 

 

未来志向

週末、久しぶりに松本清張のドラマ「影の車」を観ました。1970年に初公開された野村芳太郎監督の映画の時代には脚本は橋本忍となっていますが、2001年にテレビドラマ化された作品の脚本は橋本綾(橋本忍の娘)となっています。ドラマはこれまで数回見ましたがとてもよくできた松本清張作品なのですが橋本忍親子の脚本が素晴らしいようです。

砂の器」も脚本家・橋本忍による演出によって見事な映画に仕上がっているようです。確かに松本清張の小説より映画化やドラマ化された作品の方が素人から見ると魅力的です。人間はどうしても過去を引きずって生きているので、その影響がその後人生でマイナスになったりプラスになったりします。大体、松本清張作品は過去の記憶がマイナスとなり犯罪を引き起こしたりするようです。

人はどうしても過去の話を持ち出そうとします。つまり他人を過去に引き込もうとするのです。常に未来志向であれば過去の出来事など現代は関係が無いので、人前に今更持ち出す必要はないのですが、多くの人は皆昔を辿りたくなります。私もどちらかというと昔の話は自分だけの世界に仕舞っておいて、同窓会でも人前にあまり持ち出したくないタイプです。

過去を引きずっていても進歩はありません。歳を取ると昔の話ばかりしようとしますが、常に今はどうかということが人にとっては重要ではないでしょうか。松本清張の小説にも過去を引きずって人生を失敗する例が多々出てきます。今を大事にすることが人の生き方として正しいし望ましいのです。人生は結果が全てです。

気分転換

このところ連日のように国会議員の政治資金問題のテレビ報道ばかり目にしながら不快な気分が続いていましたが、昨夜は普段滅多に見ない民放番組を見たところ、最後までとても爽やかな気分になって床に就くことができました。見られた方も多いと思いますが、テレビ東京で放送された「ナゼそこ?」という番組です。1例は岡山県の山中で電気・ガス・水道なしで仙人のような生活をしている男性で東京から移住してきた50歳の訳ある方の取材番組でした。

幼い頃に両親が離婚し、タクシーの運転手の父親が引き取って育て上げてくれたのちに、独力で新聞配達をしながら奨学金早稲田大学へ進学されたようです。若い頃はプロのタップダンサーとして活躍された方です。番組はその後も、63歳の男性で山中で椎茸づくりをしながら自給自足の生活を送っている方や、82歳の女性が過疎化した山中で生活しているところを取材したものでした。

私も初めて見る番組でしたが、取材内容の新鮮さと自然豊かな日本の僻地で自給自足に近い生活をしている人たちの存在がとても印象的でした。不自由な生活の中でも懸命に生きている人たちを取材した番組全体にとても爽やかさを感じました。人の生き方はそれぞれですが、都会で窮屈な生活をするより、人里離れた地方の山中で生活を送るのも精神的に健康な生き方なのかもしれませんね。気分転換になった昨夜でした。

マンスプレイニング

昨日、妻から教えられてマンスプレイニングという言葉を初めて知りました。造語ですが、man(男性)とexplaining(説明する)を合成したものだそうです。意味は女性が求めていないのに、男性が説明や説教をしてくることを指すようです。つまり、男性が女性に上から目線で偉そうな振る舞いをすることのようです。時代の変化を認識して、性差別や偏見と受け止められるような発言を慎むべきだということです。

本来であれば会話の発言者であったはずの女性が聞き手の役割に回るという逆転によって、女性は知識を他人に伝達・共有する能力を阻害され、知識の蓄積や伝達に関与しにくくなってしまうと言われています。そのような現場から排除するようなメカニズムが存在することに注意しなければ性差別に値するという事です。男性は一歩引いて、自分の発言がどういう状況でなされ、現場に何をもたらす行為なのかを見据える必要があるとの事です。

近年、地域社会でハラスメントの問題が多発していますが、私たち自身も発言の受け手側の立場になり、先ずは一歩引いて考えた上で発言するように努めなければならないと考えます。あるテレビ番組に対して視聴者からクレームがあったようですが、どうやらマンスプレイニングに関わる性差別や偏見に対する問題提起だったようです。時代の流れでジェンダーに対する考え方も変わってきているので性差別や偏見の発言に注意すべきだという事です。