歴史に学ぶ

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という、ドイツの初代帝国宰相であるオットー・フォン・ビスマルクの格言があります。人の経験は個人差はありますが、行動により齎されるものですから年齢に応じてもたかが知れています。愚かな人は自分の狭い体験からしか学ばないために同じような失敗を繰り返します。

しかし、賢い人は先人たちの様々な経験から学ぶことで、正しい判断を身に付ける努力を惜しまないのです。私も古代史や近代史には大変興味がありますが、経営者に歴史好きが多いのも頷けます。IT企業としては比較的社歴の長い弊社もちょうど45周年になりますが、グラフ化した年表を見つめますと歴史の背後が浮かんできます。

中小企業の経営では零細企業の時代から様々な環境変化の場面に遭遇します。長い社歴はいわば経営者人生の縮図のようなものです。他人から「一番苦労したことは何ですか?」と聞かれますが、ずばりお金と人だと言えます。お金も人も信用がないと残らないのです。歴史に学ぶことで賢さも信用も蓄積できるのです。