信用が第一

はなはだ残念です。と言いますのは、二日市温泉で起きた温泉のお湯の入れ替えを条例の規定では1週間に1度入れ替えるところを年に2回しか入れ替えていなかったのことが判明し、全国的に大ニュースとなったことです。福岡県の二日市温泉は古い歴史のある温泉地帯ですが、昭和時代に炭鉱も閉山し、今では全国的にも知名度は低く九州でも知る人ぞ知る温泉場となっています。温泉地の筑紫野市は福岡の中心部から離れており福岡のベッドタウンのようなところです。

今回ブログに取り上げましたのは、古くから私も関係が深いところなのでご紹介してみようと考えました。実は私の実母が離婚・再婚・死別そして独居老人まで40年くらい住んでいたところです。独り身なので長年にわたり私も時々訪ねて母の様子を見にきていたのです。母の住んでいる古いアパートには風呂がなかったので母にとっては銭湯通いの温泉街で、たまに訪ねる私自身も二日市温泉の地元の人が愛用する湯船に浸かるのが唯一の楽しみでした。

今回報道された名門ホテル「大丸別荘」は、二日市温泉で一番の歴史ある高級ホテルとして今日まで多くのお客様に親しまれ存続してきました。実は私も昨年の10月に母の墓参りに来た時に、ちょうどコロナ後の旅割で宿泊料金が随分安くなったので利用したばかりです。半年前に利用した温泉ホテルが今回不祥事を起こしたことにまさかと家内共々大変驚いたのです。

どんなに歴史がある著名な企業でも不祥事を起こしたらアウトです。お客様からの信用が第一で信用を失墜すると企業経営としても取り返しがつかない事態に陥りかねません。今回の不祥事で二日市温泉街全体の信用が揺らぐのではないかと大変危惧しております。私が唯一古くから良く知っている温泉街の出来事でしたので今回少し触れてみました。今は亡き母も宿泊したことはありませんが、おそらく天国で残念な思いでいることでしょう。