政権交代

英国で14年ぶりに労働党政権が誕生しますが、同じ議会制民主主義国家の日本に果たして政権交代の時期は来るのでしょうか。今のところ日本で政権が交代するような兆しはありません。仮に総選挙で与党の自民党が惨敗して政権交代の可能性が出てくると、おそらく政治・経済に混乱を招くと思われます。つまり、日本では野党勢力に政権を担うほど国民からの信頼性が欠けるからです。

かつて民主党政権が成立した時は、これからは政権交代が可能な時代になるものと国民は期待しました。しかし、発足したばかりの民主党政権は現実離れした政策が並べられ、結果的には国民の信頼感を損ねてしまいました。私自身も新政権に期待していたのですが、多くの国民と同様に失望してしまいました。さらに各政党も小党に分裂して現在の状況に至っています。

かつての中選挙区制選挙制度より、政権交代可能な選挙制度として小選挙区比例代表制が誕生したのですが、残念ながら現在は政権交代もできない選挙制度となったようです。政権交代がなければ政治も経済も国政に緊張が伴わないので進歩しないと考えます。失われた30年といわれるのも、政権交代が可能な欧米諸国と比較しても政治そのものが遅れているからだと考えます。