都知事選に思う

 東京都知事選挙も終わりました。結果は大方の予想通りでしたが、既成政党に対する都民の信頼性が薄くなってきていることが判明した選挙結果でもあったような気がいたします。近年の日本の様々な面での欧米と比較した遅れには政治の責任に帰する面が大きいからです。私自身には投票権はありませんが、私の知人は当初本命を支持していたにもかかわらず、投票日には無党派候補の新人を推していました。

フランスでも極右政党の28歳の党首が中道のマクロン政権を脅かす勢力のようです。先進国でも既成政党に対する国民の不満が高まってきているのでしょうか。日本も無党派層の勢いが今後の政局に影響を与えるのではないかと考えます。かつて金権政治に反旗を翻して河野氏新自由クラブを立ち上げたり、日本新党が旗揚げされて野党連合の細川政権が誕生したことがあります。現在はそのようなパワーのある政治家が見当たらないのが残念です。

国民にとって選挙で投票することが唯一の権利でもありますので、若い方たちには自分の将来を考えて積極的に投票へ参加してほしいと考えます。今回の都知事選挙の結果は投票権のない隣県の我々から見ても今後の政局の動きに注目すべきであると思われました。残念なのは、当選は不可能と自ら分かっていながら売名行為に近い立候補者が多くて、品位のある選挙戦とは言えなかった部分が多々あったように感じました。