日本経済

日本経済の7-9月GDP年率2.1%減というニュースには少なからずショックです。先の貿易収支では14兆円の黒字が発表されて安心していたのですが、輸出入額だけの差し引き計算で日本経済の強さを図ることは不可能です。日本企業の業績も最高の利益を上げていますが、グローバル企業による円安差益によるところが大です。本来はもっと円高で利益を稼げるようにならなければ日本経済が強いとは言えないのです。

残念ながら日本は今後とも少子高齢化が止まらないので国内消費が増える可能性は少ないと考えます。やはり経済成長の中心地となる地域は若年層の人口が増える地域です。中国は今後高齢化時代を迎え、いずれ日本同様に社会保障費が膨大になりますので、経済成長は長期的に鈍化する方向でしょう。その点、今後期待されるのはインドであることは異論の無いところです。日本はインフレに耐えうる経済力を付けなければ消費は萎む一方です。

これから南半球の国々が経済成長すると言われています。つまり、グローバルサウスという新興国や途上国が人口も増えるし経済も成長することは間違いありません。日本も国内市場ばかり頼らないで、これから発展する可能性がある国々の需要を取り込めるかだと考えます。もっと日本人はスピードアップした行動を取る必要があります。日本のEV化も遅すぎますし、先進的な技術で欧米に立ち遅れて後追いになるのは避けなければなりません。