論文審査

本年度も潔く大学の学部卒業論文の審査員を引き受けましたが、審査期間が迫る中で漸く手元に論文の原稿が届きました。学生の提出が遅れたのかはわかりませんが、5人分の論文を急ピッチで審査することになりました。もう論文の審査員を引き受けて10年近くになると思いますが、すべてボケ防止のためと若い学生たちの考えを知ろうという好奇心からです。半日で読み終える論文もあれば、理解しながら終日かかる論文もあります。

論文として形式は整っているのですが、参考文献から直接、間接に引用されている部分と本人自身の言葉で書かれた独自の意見であるかが評価する場合に大変重要です。つまりオリジナリティの論文かどうかを判断しています。審査項目として、着眼点、論理構成、独自性、文章力が上げられています。毎年、論文に取り上げられてくるテーマの着眼点にとても興味が湧きます。年々新社会人として産業界に入ってくる若い人たちの社会観にも注目すべきです。

3月発行予定のふるさとの会報づくりと併せて、2月は上旬から活字とにらめっこの毎日ですが、何とか締め切りまでに難局を乗り切りたいと考えています。理系でも文系でもない中途半端な人間ですが、人様の文章に触れたり、自分で好きなことを書くのは、大抵は面倒なのですが、このようなジャンルの取り組みはまったく苦になりません。でも、一日中机に座ってばかりの仕事は健康的には良くないと思われますので適度に運動します。