手段を選ぶ

大型連休も終わり、初夏とともに梅雨入りも間近に迫る時期となりました。月日が経つのは早いものですが、「歳月人を待たず」なので一日一日を大切に過ごしたいものです。連休中はお天気にも恵まれ、故郷へ帰省する人や各地の行楽地へ出かける人も多かったようです。余暇を楽しむ人々の笑顔をテレビで拝見しただけですが、コロナ禍が遠ざかり久しぶりの行楽地での雑踏に安堵感を覚えます。

海外ツアーに出掛けた人が一応に円安で海外の物価高に悩まされたというインタビューを聴きますと、円の価値が外貨に換えた場合の弱さを実感します。円安の為に国内の輸入物価も食料品も軒並み値上がりしているために、庶民の間にも節約志向が徐々に表れているようです。金利も上げられる状況ではないため円安が続いていることも否めません。

企業の3月決算が愈々出そろいますが、業績は前年並みに推移しているのが現状ではないでしょうか。但し、円安が更に進行すると国内企業に影響を及ぼすために、当局による為替介入もやむを得ない手段だと考えます。今後、金利の動向がどのように推移するかによって為替も変動しますが、円がもう少し対ドル・対ユーロに対して強くなることを希望します。日本経済の成長と変化に期待します。