運命は切り開かれる

「ローマは一日にして成らず」という諺はビジネスにも匹敵する言葉なので大好きです。古代ローマ帝国は、長期にわたる努力の果てに建設されたという話ですが、会社の事業を成功させるのも同じように、不断の努力を積み重ねることで結果として成功したり失敗したりします。事業に失敗は付き物で、どのように失敗をリカバリーするかが重要です。ネバーギブアップという言葉も好きですが、要は成功するまで諦めないことが大切です。

これまでも「背水の陣」という瀬戸際まで事業において困難に追い込まれたことがありますが、時間は動いているので通り越せば明かりは差してくるものです。「待てば海路の日和あり」という言葉もありますが、どんなに自然災害があっても困難を通り過ぎてしまえば翌日には何もなかった如く辺りは静かになります。困難に立ち向かっても労力を費やすだけで効果的ではないので、じっと嵐が過ぎ去るのを待つしかないと思うのです。

今から27年前、弊社は多額の負債と債務超過で沈みかけた海底から水面に浮上するため心機一転を期して再スタートしました。当時のハングリー精神が無ければここまで頑張れなかったと考えます。事業の成否は学校の成績とは関係がなく、不断の努力次第で運命は開けてくるので魅力的な面もあります。特に中小企業の場合、将来の事業承継を考えて長期戦略で臨むことが重要です。三方良しの考えのもとに事業を進めて行けば、必ず運命は切り開かれると実感しました。