新労働形態

 今朝はある団体の定例朝食会へ出席してきましたが、役所から金融機関そして大手民間企業まで、この4月という月は人事異動の時期だとあらためて感じた次第です。異動や転勤が常識という労働形態は昔から変わりませんが、我々のような地域密着型の中小企業が如何に人事異動に変化がないかを考えると会社にとっても働く人にとっても大きな違いです。テレワークが可能となった現在において、従来型の労働形態が果たして企業にとって効率的なのか働く人は満足なのか甚だ疑問です。

これまでの慣例だからという人事異動や転勤だけでは社会の進歩は無いように感じます。核家族や共稼ぎが当たり前の時代になり、家庭環境や子どもの教育がかつて以上に大切になってきています。家族が一緒に過ごす人生の時間がもっと必要なのではないでしょうか。親の都合で子どもを慣れない環境に移したり、家族がバラバラに過ごす環境が良いとは思えません。社員を大事に考えるならば、本人の希望に沿った人事異動を考慮すべき時代ではないでしょうか。

色んな業務を経験させることは大賛成ですが、転勤による引っ越しがあまりに多いと家族にとって問題も多いと考えます。私の場合、大企業時代も常に家族同伴で移動しましたし、子どもも幼児期だったから問題なかったし、現在の中小企業でも転勤はないし、家族も常に一緒ですから家庭環境として歩んできた人生が望ましいし良かったと述懐しています。子どもに寂しい思いをさせないことが親の務めであるとともに、会社も家族のことを考える時代ではないでしょうか。