タガを緩めない

 「タガが緩む」ことで企業不祥事の発生はニュースとして多々取り上げられます。特に現場で緊張がゆるんだりしまりが無くなったりして、油断が生じることで過ちを犯すことが有り得るのです。人間の行為にはミスがつきものと考えればミスが起きないように事前に対策を打つしかありません。さもないとミスによって起きる不祥事の代償は計り知れないものとなるからです。一歩間違えば信用的にも取り返しがつかないことに至りかねないものです。

結果的にミス防止への事前の対策費はずっと経済的となります。昨今、企業において内部統制の強化が叫ばれていますが、不祥事を未然に防止するためには人間が当たり前の行動をとるように縦横のチェック体制が必要となります。事件の多くはやるべきことをやらないで事故に至るケースが大半だと考えるからです。現場でも本社内でもタガが緩むことで不祥事を招きかねない恐ろしさをもっと真剣に捉えるべきです。

個人の生活にも共通したことが言えます。私自身もうっかり物事を忘れることがあります。事前に確認する習慣が身に付いていないからです。事故に遭遇することも事前に考えて行動すれば避けることも可能です。止むを得ない事態もあり得ますが、往々にして人間のミスが事故に繋がる原因として挙げられるからです。予防の費用を惜しまず、ミスを犯さないような対策を取りたいものです。ネット社会が当たり前の時代だからこそタガを緩めないようにしましょう。