心のともしび

 子どもの頃に越中富山の置き薬売り屋さんがくれた張り紙に「暗いと不平を言うより進んで灯りをつけましょう!」という言葉があることを知りました。35歳で社長に就任しましたが、バブル崩壊を含め7年目に会社が経営危機に陥りました。まさに修羅場の状況でしたが2年余りを経て、今にも潰れそうな会社が蘇りました。

会社経営には危機にも狼狽えない胆力が必要だと思います。胆力は修羅場を経験し、それを乗り越えて育まれます。44歳の時に再び新会社を設立したようなものですが、多くの方々のご支援がなければ今日の会社はあり得ません。お世話になった方々には心から感謝しております。暗い顔をして不平を言っても何も変わりません。

会社がどんなに苦境でも私自身は楽観的な性格だったから、社員の皆さんには大変だという悲壮感が顔に見えなかったのだと思います。無理に明るく振舞おうとしたわけでもなく、根っからのプラス思考を続けてきただけです。先の言葉はカトリック教会の聖書に書かれているようです。これからも敢えて辛い道を選んで自らの成長の為に前進をしましょう。