卒業論文

個人的に政治や経済は同等に大好きですが、年齢とともに時代に適応した感覚を磨かないと頭脳が鈍ってきますので、日々知的欲望を絶やさないようにしたいと考えています。政治は生き物で時代とともに刻々と変わりますが、深く勉強するとなると現状の頭脳では難しいので本年も某大学の政治学科の卒論論文の審査委員を承りました。

寧ろ経済は企業経営に欠かせないので日々刻々と変化する経済状況に注目しています。政治学科の大学生の論文ですが、毎回テーマがバラエティに富んでいるのでそれぞれの学生の価値観や見解の違いは見えてきません。よって評価の点数は相対評価ができず、絶対評価となるので審査員の好みが心理的に働くこともあり得ます。

今の学生はお互いに政治論争をすることはないのでしょうか。我々の学生時代には仲間同士で一晩中政治論争をすることが時々ありました。当時は世の中におけるイデオロギーの対立が激しくて政治論争が絶えなかった時代だったように記憶しています。昨日のニュースで元衆議院議員横路孝弘氏が死去されたことを知りました。横路元議員は揺るぎない信念の持ち主でした。

妻も北海道知事時代の横路氏のことをよく覚えていたようです。建設業界がこぞって担いでいた大物役人候補に対抗して、横路氏側は勝手連という民間組織が自発的に応援し、見事に勝利するほど魅力的な代議士でした。誰しも年老いていきますので仕方がないことですが、先輩の歩んできた道を振り返ってしっかり学ぶことだと考えます。