日経平均の上昇

5月上旬より徐々に日本の日経平均が上昇しています。米国景気が頭打ちという事や中国景気が今一つということもあり、日本市場に資金が集まっていると考えます。バブル期の最高値、1989年12月29日の日経平均38,915円と対比されて、本日も33年ぶりの高値更新と言われています。

また過去最安値は2009年3月10日の7,054円のようですが、当時は金融危機に端を発した世界同時不況により電機や自動車など輸出企業の業績が軒並みに悪化を招き、電機大手8社は合計2兆円超の純損失を出し、トヨタ自動車も約4,369億円の赤字に転落した年でした。

バブルの絶頂期の1989年から20年後の2009年に日経平均どん底となり、再び14年後の2023年6月に漸くバブル後の最高値を更新したことになります。これまでバブル経済もその後の崩壊も経験してきましたが、常に世界経済の動きを敏感に捉えることの重要性を感じます。

1989年当時のNYダウが2,753ドルが現在は33,562ドルで今日12倍となっています。つまり米国経済は順調に成長してきたことになります。そう考えますと、日経平均はもっと高くなっても不思議ではない気もしますが、そのためには日本経済が良くなることが重要です。