気概が必要

日本は稼ぐ力(GDP)または歳入が30年間ほとんど伸びていないのに、財政支出または歳出だけは年々増えているのが現状です。国の借金は国債を発行することで年々膨らんでいますが、将来は国の財政が破綻しかねないので何とかしようという話は、現職の国会議員の間では全くありません。かつて韓国経済が傾いた時、IMFに支援を求めたり、国民自身が国家を支えようと協力したことがありました。韓国人は辛抱強いと当時の日本人は誰しもが感じたことです。

かつて貧国を経験した韓国人の一人当たりの所得は今や日本を超えています。つまりGDPが全体としても一人当たりでも順調に伸びてきているという証拠です。日本以外の国はGDPは増え続けているのですが日本だけは伸び悩んでいるのです。一体、何が理由なのでしょうか。理由として考えるに、何もしなくても豊かだから日本人は敢えて稼ごうとしなくなっているような気がするのです。今の中国と日本を比較しても意味はありませんが、稼ぐ力が圧倒的に開いてしまったのです。

ではどうすれば経済を成長できる(GDPを拡大する)のでしょうか。簡単に言えば労働人口を増やすことと、一人当たりの付加価値を上げることです。しかし現実的には難しい問題ですし、今日の政治家からは目先の議論ばかりで日本をどうするかの議論は見えてきません。何となく国民全体が成長しようという気概が無くなってきているのではないでしょうか。世界にチャレンジする若いアスリートたちの世界に見習うことが必要だと感じた次第です。